ひきこもりとは

[ひきこもりとは]

・学校、アルバイトや仕事といった自宅以外での生活の場を避け、ご家族以外の人間関係がない状態が原則的に6ヶ月以上続いている状態のことをいいます。

・部屋からまったく出ることができない状態の方もいれば、他者と直接的な交流がない外出(買い物・散歩、ドライブなど)であれば可能な状態の方もいます。

 

[なぜ、ひきこもりになるのでしょうか?]

・ひきこもりは1つの要因で起こっているわけではなく、さまざまな問題が積み重なって起きていると考えられます。

・ひきこもりが始まるきっかけとなる出来事があったとしても、その出来事自体は要因ではなく、きっかけにすぎないことがあります。

・ひきこもりのきっかけは、人によってはっきりしていない場合もあります。

・ひきこもりの問題は、誰にでも起こりうることで、特定の人がなりやすいといったことではありません。

[ひきこもりは怠けているのですか?]

・ひきこもりはエネルギーや自信が少なくなっている状態です。表面上では何も行動を起こしていないように見えることもありますが、心の中では、何かをやらなければならないがどうしていいかわからないといった葛藤を持ち続けていることで疲れ果てていることがあります。

 

[不登校を経験しているとひきこもりになりやすいのですか?]

・不登校もきっかけのひとつになることもありますが、ひきこもりはひとつの要因だけではなく、さまざまな問題が積み重なって起きていると考えられています。

 

[ひきこもりは病気なのでしょうか?]

・ひきこもりは病気の名前ではなく、状態のことをいいます。しかし、ひきこもり状態の方の中には、医療的な支援が必要な場合があります。

○医療的支援が必要な場合

精神疾患が関連している場合

■統合失調症
 自分の考えや気持ちがまとまらなくなったり、妄想(被害妄想など)や幻覚(幻聴など)により意味のないことをブツブツ独りごととして言ったり、実際には起こっていない「自分の悪口がTVで流れている」など訴えたりすることがあります。一方、意欲の低下や感情が感じられないといった症状がでることもあります。
 治療としては、精神科や心療内科を受診後、精神科医などによる薬物療法が中心になります。(カウンセラーによるカウンセリングを並行して行うこともあります)

■うつ病(気分障害)
 意欲・集中力の低下、不眠、疲れやすいなどの症状がでることがあります(以前、楽しめていた活動が楽しめなくなる、何もする気が起きないなど)
治療としては、精神科や心療内科を受診後、精神科医などによる薬物療法が中心になります(カウンセラーによるカウンセリングを並行して行うこともあります)

■強迫性障害
 自分でもあり得ないと思いながらも「自宅の鍵をかけ忘れたかもしれない」「体によくないウイルスに感染してしまうのではないか」といった考えに悩まされ、その不安を解消するために時間をかけて何度も同じ行動をしてしまい、社会生活に支障がでることがあります。
 治療としては、精神科や心療内科を受診後、精神科医などによる薬物療法が中心になります(カウンセラーによるカウンセリングを並行して行うこともあります)

■社交(社会)不安障害
 対人場面などで他者から非難など悪い評価を受けることや、よく知らない場面で人に注目されてしまう行動をすることに、強い不安を持ち続けることがあります。そのことにより、社会生活に支障がでることがあります。
 治療としては、精神科や心療内科を受診後、精神科医などによる薬物療法が中心になります(カウンセラーによるカウンセリングを並行して行うこともあります)

発達障害が関連している場合

■広汎性発達障害
 対人場面での困難を伴うのが特徴で、①相手の気持ちを理解するのが苦手②言葉の裏の意味を理解するのが苦手③新しい環境や変化に対応するのが苦手、こだ わり等があります。これらの特徴のために対人関係が築き難くいことがあり、集団生活になじめないことがあります。